第9回 in 上智大学のレポート

「人生に、文学を。」オープン講座

【in 上智大学 四谷キャンパス 2号館 2017年11月11日(土)】

第9回目は、講師に春風亭昇太さんと東郷 隆さんを迎え、上智大学の四谷キャンパスで開催されました。
いくつものお城を訪ね歩いている落語家の春風亭昇太さんと、歴史に造詣が深い小説家の東郷 隆さん。異色の組み合わせによる対談形式の講座では、モニタースクリーンにさまざまなお城の遺構の写真が映し出され、参加者が甲冑のレプリカを試着体験するひと幕も。お城と歴史を愛するお二人のユーモアあふれる講座に、会場はしばしば笑いに包まれました。

第9講 講師 春風亭昇太さん×東郷 隆さん
「読んで、歩いて、もっとお城を楽しもう」
司会進行 羽鳥 好之(文藝春秋)

春風亭昇太さん×東郷 隆さん講義より抜粋

『お城が好きで、中世のお城、戦国時代のお城を中心に見に行っているんですが、天守閣がない中世のお城だと、それは城として認識されていないんです』『これだけ身近に史跡が残っていて、しかもそこに普通に入っていけるというのは、歴史が好きな人にはたまらない史料だと思うんですね。…今後、歴史小説みたいなものも変わってくると思うんです』
(春風亭昇太さん)

第9講 春風亭昇太さん

『昔の侍は実はですね、鎧をぜんぶ自分で補修します。平和なときだったら甲冑師に頼むんですけど、合戦中はお城の中だからぜんぶ自分で直します』『(太平記の中で)金剛山を攻めるときのシーンなんですけど、鎧が重くて金剛山が登れないという話が出てきます。こういう人たちが登って来られないようにするために、どんどん山の上の方に山城をつくっていくんですね』
(東郷 隆さん)

第9講 東郷 隆さん

イントロダクション

お城イコール天守閣じゃない、中世のお城の魅力をもっと知ってほしいという春風亭昇太さん。
文学の中に、当時の人びとのお城での実際の様子が描かれていて興味深いという東郷隆さん。
お二人の講座は次第に熱を帯び、お城や合戦、そして文学についての話で盛り上がっていきます。
お城とは…。そして、歴史文学とは…。

イントロダクション

春風亭昇太さん×東郷隆さんの講義はコチラ

第9講 【対談】「読んで、歩いて、お城をもっと楽しもう」

講座日時 2017年 11月11日(土) 15:30~17:00
募集人数 200名様
春風亭昇太さん メッセージ 城イコール天守閣だと思われていた時代はもう終わりました。もう少し深く日本の城を楽しみましょう。
参考図書
『戦国の城を歩く』
千田嘉博著
筑摩書房
『壬生義士伝』浅田次郎著 文春文庫
『城あるきのススメ』
春風亭昇太著
小学館
『陶淵明伝』吉川幸次郎著 新潮文庫

春風亭昇太プロフィール

1959年、静岡県清水市生まれ。

東海大学在学中、落語研究会に所属。82年、春風亭柳昇のもとに入門、昇八を名乗る。86年、二ツ目昇進、昇太に改める。88年、NHK「新人演芸コンクール」優秀賞を受賞、92年5月には真打に昇進した。新作、古典の双方を演じ、2001年には文化庁芸術祭大賞を受賞する。高座以外にも幅広い活躍の場をもち、特にテレビドラマでは、ユニークな演技が評価を受ける。現在放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」では今川義元を好演した。2006年より「笑点」大喜利メンバー、16年より司会を務める。「お城マニア」として知られ、歴史に関しての造詣も深い。

東郷 隆さん メッセージ 文学に描かれたお城や攻城戦を通して、当時の民衆の生活について考えます。
参考図書
「軍師二人」
(『軍師二人』収載)
司馬遼太郎著
講談社文庫
「忍城の美女」
(『黒髪の太刀』収載)
東郷隆著
文春文庫
『落城記』
野呂邦暢著
文春文庫
(絶版中)
『私の消滅』中村文則著 文藝春秋 『転落』アルベール・カミュ著(「転落・追放と王国」に所収)新潮文庫 『転落』アルベール・カミュ著(「転落・追放と王国」に所収)新潮文庫

東郷 隆プロフィール

1951年横浜市生まれ。国学院大学卒。

同大博物館研究員、編集者を経て、作家に。90年に発表した歴史奇譚集『人造記』で一躍脚光を浴び、本作で直木賞候補となる。94年『大砲松』により吉川英治文学賞新人賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎賞、2012年、『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一賞を受賞する。歴史知識、なかんずく戦略・戦術に関する深い知識を元に描く歴史小説には定評がある。